2024年12月2日(月)
災害危険地区に風力
宮城・気仙沼 岩渕議員、住民と懇談
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東急不動産(本社・東京都渋谷区)が宮城県気仙沼市に建設を計画する巨大風力発電所を巡り、日本共産党の岩渕友参院議員は11月30日、建設計画中止を求める住民らと懇談し、現地を視察しました。
東急不動産は気仙沼市の「市民の森」に、最大10基の巨大風力発電所建設を計画。同市内では地元事業者の既設4基が稼働中ですが、東急の計画では、この事業者が民家への騒音や災害危険地区の問題で建設を断念した地区が含まれています。
党気仙沼市委員会主催の懇談会には、約30人の市民らが参加。秋山善治郎市議や金田基県議が、市議会質問や県の事業の問題を報告。「気仙沼の森と海を守る会」の松本まり子代表が、当初は市民に計画を知らせようと運動を始め、現在は建設中止を求める署名が市民の15%まで広がっていると話しました。
岩渕氏は、原子力関連企業の自民党側への献金がエネルギーを巡る政治をゆがめていると明らかにし、条例で説明会を義務化した自治体では、事業者と住民とのトラブルが少ないとする総務省の調査結果を紹介。「住民合意を前提に、地域が一緒に再エネを進めるルールづくりに力を尽くします」と語りました。
懇談に先立ち岩渕氏は、秋山市議の案内で建設予定地近くの岩塊流や既設発電所付近を視察。本事業について調査した技術士の岩渕善弘氏から地形や生態系などの問題点について説明を受けました。