2024年11月30日(土)
旧門司駅遺構解体に抗議
党市議団「本物あるから価値」
北九州
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北九州市門司区で見つかった明治時代開業時の初代門司港駅(旧門司駅)の遺構を巡り、市が複合公共施設建設のため遺構を取り壊す工事を28日に開始したことをうけ、日本共産党市議団は29日朝、解体現場前で抗議の街頭宣伝をしました。
遺構のうち、大正、昭和期の建物の基礎などとみられるコンクリートやレンガを破壊する音が響くなか、市議らは現場ゲート前でプラカードを掲げて抗議しました。
門司区選出の高橋都市議は、開発を優先して遺構を壊す武内和久市長を批判。「今ここに本物があるからこそ価値がある。専門家の意見を聞き、遺構の『価値づけ』が終わるまで工事はストップを。遺構を大切に思う皆さんと一緒に声を上げていく」と訴えました。
荒川徹団長(戸畑区)と、大石正信(小倉北区)、藤沢加代(小倉南区)、伊藤淳一(八幡西区)各市議、小倉南区のうど浩一郎候補が参加。門司区住民や城野遺跡の保存を訴える市民も駆け付けました。
荒川氏は、「遺構の取り扱いについて、追加調査の結果を市民に説明するとともに、専門家の意見を聞き市の文化財保護審議会にかけるべきとの市議団の申し入れに回答も無く、いきなりの工事は極めて遺憾。ただちに中断するよう求める。12月議会で市の対応を追及したい」と語りました。