2024年11月29日(金)
奄美・与那国 日米オスプレイ長期間放置
飛行不能
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米軍横田基地(東京都)所属の垂直離着陸機CV22オスプレイが昨年11月に鹿児島県の屋久島沖で墜落し、乗員8人が死亡した事故から29日で1年になりました。今年に入っても国内外で事故が相次ぐ中、日米のオスプレイが飛行不能となり、奄美、与那国で放置されていることが分かりました。
今月21日に奄美空港(鹿児島県)に緊急着陸した米海軍CMV22オスプレイ1機は、1週間がたった28日も駐機を続けています。監視していた市民によれば、22日に米兵約10人を乗せた米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイが飛来。右エンジンを1時間ほど整備するも同日中に引き揚げ、その後は放置しているといいます。2022年7月にMV22が緊急着陸した際には現地でエンジンを交換し、約3週間駐機したといいます。
防衛省九州防衛局によると、同機は飛行中に警告灯が点灯したため緊急着陸。整備の完了時期について「米軍は部品を交換し、必要な整備を行い離陸する予定だ」と述べるのみで見通しは立っていません。
10月27日に沖縄県の与那国島で離陸直後にバランスを崩し、地面に接触した陸上自衛隊V22オスプレイも1カ月以上、事故現場にとどまっています。
同機は、外部発注による修理が必要な「大破」の状態です。陸自によると、今後、木更津駐屯地(千葉県)に船で輸送する予定ですが、具体的な時期は未定。与那国島に住む男性は「冬場は海が荒れ、フェリーの欠航も多くなる。維持費や修理費に巨額の予算を費やすよりも離島振興に税金を使ってほしい」と語ります。