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2024年11月28日(木)

沖縄振興予算

県要望の満額確保を

与党県議団 政府に要請

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(写真)内閣府の鳩山二郎副大臣(右から4人目)に要請書を手渡す、県議会与党県議団と「うりずんの会」の議員ら=27日、内閣府

 沖縄県議会の与党県議団は27日、県選出の野党国会議員でつくる「うりずんの会」とともに来年度沖縄振興予算に関する要請を行いました。県要望額の満額確保と、県に使途の裁量のある一括交付金の「ハード交付金」「ソフト交付金」の概算要求額以上の確保などを求める要請書を、内閣府や財務省のほか、「対応できない」とした公明党以外の与野党各党に提出しました。

 今回のような与党県議団そろっての要請行動は初。日本共産党の渡久地修県議団長は要請後の会見で、今回の総選挙で与党が過半数割れするもと、「国民・県民の声を(政府・与党が)聞かないと政治が動かない状況が出てきた」と強調。この機会を生かし、玉城デニー知事を支える立場から要請に踏み出したと説明しました。

 要請書は、沖縄振興予算の来年度概算要求で具体的な金額が確定していない「事項要求」となっている防災・減災、国土強靱(きょうじん)化対策、水道施設の緊急整備に必要な経費を含めた所要額の確保を県の要望に沿って図ることなどを求めています。

 要請では、沖縄振興予算の原点は、沖縄戦や戦後の米軍占領下での県民の塗炭(とたん)の苦しみに対する「償いの心」だと指摘。「政府は原点に立つどころか、振興予算を10年間で800億円減らしてきた」と批判し、減額理由の説明を求めましたが、財務省は明確に説明できませんでした。

 与党県議団からは、渡久地氏に加え「てぃーだ平和ネット」の山内末子氏、沖縄社会大衆党の当山勝利氏が参加。「うりずんの会」からは、日本共産党の赤嶺政賢、社民党の新垣邦男、立憲民主党の屋良朝博の各衆院議員、参院会派「沖縄の風」の高良鉄美、伊波洋一両議員が参加しました。


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