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2024年11月27日(水)

生活できる賃金を

米南部 空港労働者24時間スト

繁忙期の感謝祭を前に

 【ワシントン=柴田菜央】米国の空港で最も繁忙期となる感謝祭(28日)を前に、米南部ノースカロライナ州のシャーロット・ダグラス国際空港のサービス労働者は25日、賃上げと待遇改善を求めて24時間のストライキに踏み切りました。


 アメリカン航空のハブである同空港は、感謝祭前後で100万人が利用することが予想されています。サービス業国際労組(SEIU)に加入する、航空会社の下請け企業で機内清掃や車いす利用の乗客に付き添う仕事に従事する約700人が、22日の組合員投票で24時間のストを承認していました。

 25日朝方からストを開始し、参加者は「生活の基盤をつくれる公平な賃金を求める」などと書かれたプラカードを掲げました。空港のあるシャーロットは、同州最大都市で、人口増に伴い、家賃も値上がりを続けています。組合員の4割が、賃金の3割を家賃支払いにあてている状況があるといいます。

 労働者の多くは時給12・5ドル(約1900円)~19ドルで働き、この地域の単身者の生活費を下回る水準とされています。労組は、「生活できる賃金」として時給23ドルを要求しています。

 清掃員のプリシラ・ホイルさんは声明で、「私たちがきょうストを決行したのは、これが頼みの綱だからだ。こんな生活を続けてはいられない」と訴えました。

 労働者は22日にもストに向けてピケを張りました。参加したティモシー・ロウさんは現在、物置きスペースを住居にしていると話し、「この仕事ではベッドルームが一つか二つある住宅の家賃は払えない」と語っていました。


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