2024年11月27日(水)
きょうの潮流
「世界中の戦争をなくそう! すべての人が手をとり合って飢えと貧困をなくそう」をサブスローガンに開かれた日本高齢者大会。お楽しみは、夜のうたごえ交流会です▼司会者が最初に選んだのは、秋の歌です。童謡「里の秋」を全員で。♪ああ父さんよ ご無事でと 今夜も母さんと祈ります…元の歌は太平洋戦争が勃発した1941年作の「星月夜」です。“ご無事で”は、“ご武運を”でした▼亡くなった詩人・谷川俊太郎作詞の歌にもリクエストが。みんなで歌った「死んだ男の残したものは」。4番は戦争の本質を突く歌詞で改めてすごい。♪死んだ兵士の残したものは こわれた銃とゆがんだ地球…平和ひとつ残せなかった▼うたごえの良さは知らない人でも一緒に歌って仲よくなれること。テーブルで隣同士になったのは「学生生活は京都で過ごした」と話す東海市で学習塾を経営する竹内雅貴さん。「ニセ左翼による学園の暴力支配に命がけで。大変でしたが、いつもたたかいのなかに歌がありました。歌と一緒に思い出がつながっています」▼トヨタで働いてきた平均年齢が77歳のトリオ・G3s(ジイさんズ)は「心さわぐ青春の歌」を歌いました。♪ぼくらにゃ一つの仕事があるだけ 自由の国ひらく仕事が一つ▼リーダーの酒井俊一さんは「若い頃と違う受け止めで歌います。死ぬまで生きるんだと。生きるとは、たたかいです。最後のがんばりで世の中変える意気込みです」。同感。今度は、若い世代と肩組み歌いたい。